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●こぎれいな日本のショッピングセンター
 時を過ごすためのヨーロッパのカフェ
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1.創造 と 創造のための環境:今求められるもの
1−1 「知恵の時代の活気」を創り出す
1)知恵の時代の活気:経済規模から創造性と人間性

  経済成長時代の大きな目的であった「活気指標」は、生産規模の向上や、人出の増加であった。
  知恵のネットワーク力が重要となる知恵の時代、物質的な豊かさとは裏腹の未来不安の時代には、
内面的な豊かさ、とりわけ
<創造的な生産性の向上>、そして<人間的な豊かさ>が、活気を創り出す。

2)<創造的な生産性>と<人間的な豊さ>
  例えば、教育や余暇、高齢者の生活支援だけでなく、日常的なコミュニティの将来のために活動したり、社会的な支援活動を行ったりすること、ゆったりとした時間を過ごせること等を指す。
  経済的な波及は、人が動くことで結果として得ることとなる。モノからコトへといわれて生まれたイベントは、その文化的蓄積の有無で意味合いがことなり、存続が左右される。あらゆるコトに【学習】や【コミュニケーション】といった、内面的な豊かさの要素を伴ったものが意味づけられる。

3)知恵時代の基幹産業
  人が動いて産業となるもの、それは観光と教育である。さらに人が動かず産業となるモノが、仲介である。観光はかつての息抜き物見ではなく、文化的な指向のある都市観光、それに準じる自然観光となる。教育は社会人、高齢者など全ての人に生き甲斐と知的満足を与える文化的活動を指す。そこには街づくりや生活文化などが含れる。仲介は、インターネットポータルサイトに見られるように、世界中の好奇心に答えるための仲介、人、地域の交流を促進するコミュニケーション促進など、多面的なものとなる。